人類の遂行してきた革新というのはほとんどが必要性から来ています。
最近読んだ本で、イスラエルは人口が850万人にも関わらず、ナスダックに上場するベンチャー起業がアメリカに次いで多く、これは何故かイスラエル人に聞いたらそれは必要性からだという返答だったとのことです。
イスラエルは政治的に周囲の国と緊張状態が強いので、国全体が技術や効率性、問題解決について確信していこうという意識が強いのでしょう。
日本はメディアが情報についてかなりフィルターが厚いのもあり、大きい問題が起こっていても大半が問題に気付いていないという事態があります。
それもあり、個々人で持っている情報にムラがあり、共通した問題意識を持ちづらいということがあります。
テレビからの情報しか持っていない人もいれば、ほとんど陰謀論に偏っている情報しかない人もいるので、メディアの「スポンサー制」がもたらした功罪は大きいです。スポンサーの不利益になるような情報は流さないというのが暗黙の了解ですから。
日本がこれから大きく革新の流れに乗っていくには、問題を問題として認識するというところから始める必要があるかもしれません。
それには現状では、最低限積極的に良質な情報を掴んでいくということが必要です。
あるいは、そういった土壌だから必要性にとらわれないものが沢山発生した、ということも言えるかもしれませんが。
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