スピリチュアルとの違い

新しいオフィスで体験会を受け付けていて、ぼくのやっていることをいわゆる「スピリチュアル」だと思っている人が多かったことに気付かされました。

 

 

エネルギーやメンタルも扱うので、昨今の文脈ではスピリチュアルと重なる部分もあるかもしれませんが、ぼくがやっていることは肉体ありきで、生体反応をみて施術していくことです。

 

 

現代で「スピリチュアル」とあえていう場合、エネルギーやメンタルの変化を肉体に落とし込んでいる術者はまだまだ少なく、「スピリチュアル」とあえて言う場合、古代の「統合的」「全体的」にからだを一つとして扱う見方とは違ってエネルギーに偏ったスタンスになってしまうと思い、今まで「スピリチュアル」な立場で情報発信してきたことはないです。

 

 

ただ、総合的な立場を主張する「オステオパシー」は日本ではあまり認識されず来ました。総合的にからだをみるというスタンスは臨床の世界では割と古くからとられてきたと思うのですが、「スピリチュアル」という時は、70年代位からの西洋から輸入したものを強調しているのかもしれません。

 

 

「スピリチュアル」なものを肉体な変化に落とさずにいると、

 

「生霊をとっておいたよ」

 

「愛の波動を降ろしたよ」

 

とか言って、肉体的な変化を感じさせることがなければ詐欺に等しいといえるでしょうし、そういった人はやはりいるでしょう。

 

 

症状があって、それに変化があればそれはしっかり機能しているといえますが、症状の変化に限らず肉体の変化をしっかり自覚させることができれば、術者としても自信をつけていくことができると思います。

 

 

この世界にいる限りはまず肉体在りきで、肉体を軽視している場合は物質世界以上を扱うことはできないのです。

 

 

 

ボディデザインラボ奥沢 takeji

 

治し屋壊し屋

うちに来る方で、整骨院で頭を施術して壊された、エステを受けてから体が重い、整体で背骨にヒビを入れられた、マッサージを受けてから背中が痛い、、

 

 

こういって来る方が定期的に来ます。

 

 

世間の施術はどれだけ恐ろしいのかと思ってしまいますが(笑)

 

 

ぼくも施術の仕事を始めた頃は強いストレッチで伸ばしたりしていたので、身体を破壊したこともあったかもしれません。ストレッチにはどんな状態の人にはやったらダメか、リスクを細かく示したマニュアルも存在しなかったので、周りをみても結構破壊してるなと思いました。

 

 

マッサージやストレッチにもリラクゼーション目的の需要があるので、禁忌症状やリスクに関するマニュアルは必須だと思います。

 

 

 

以前紹介した『野の医者は、、』を読んでも思いましたが、稼げないセラピストというのは自分がどんな目的でそれを行うか、どんな裏付けがあるか、どこまでそれが有効かの見極めがないと感じました。

 

 

 

つまり、修得したことを吟味して反省することなく行い、自分なりに落とし込んでいないので、次々色んなものに手を出すことにもなります。

 

 

マッサージでもストレッチでも鍼でもヒーリングでもいいですが、自分のやっていることがどこまでの領域で、どこからは適用できないかということを知っているだけでも、受け手の身体を壊すということは減ると思います。

 

 

 

最悪なのは自分がどこに働きかけているのか考えず力任せにぐいぐい揉んで、小顔矯正といって強い圧でぐいぐい頭蓋を圧縮するようなことですが、こういったものを撲滅するために手技を追究しなければないなと思います。

 

 

肝臓は忙しい

多くの人が疲労している臓器が肝臓です。

 

肝臓はあらゆる毒素を濾過し続けるので、クスリの服用やケミカルなものをよく食べていると疲労しやすくなります。空気中の有害物質やウイルスや細菌の排除も肝臓が引き受けているので、肝臓が弱っていると身体は危険にさらされます。

 

働きとしては、

 

胆汁を造る

 

コレステロールの4分の3を造る

 

過剰ホルモンの排除

 

 

ビタミン、酵素の生産と貯蔵、たんぱく質の合成

 

 

肝臓は肩やひじと繋がっていて、肝臓の状態は特に右肩右肘に出やすくなります。

 

 

施術していて、肩の緊張を読むと肝臓に引かれるということは割とよくあります。

 

 

肝臓が疲労すると皮膚トラブルが増え、頭痛が起きやすくなり、匂いに敏感になり、視力障害が生じやすくなります。疲労がとれにくく、ちょっとした運動で大量に汗が出ます。

 

 

イライラしやすかったり怒りやすくなったりする場合には、肝臓が疲労している可能性があります。

 

 

肝臓というとアルコールをイメージしますが、腸の状態が弱っていると門脈という管を介して、消化不良な血液が肝臓に流れ込んでくるので、肝臓の負担が大きくなります。

 

 

肝臓を疲れさせない為には、ライムやレモンをしぼった水を飲む、薬味などの解毒作用の強いものを摂ること、汗をかくこと、しっかり水をとることなど。

 

防腐剤の亜硫酸縁はいろんなものにはいっていますが、これはかなり肝臓の負担になるようです。食品の表記にこれがある場合、肝臓の弱い人は避けた方がいいでしょう。

 

 

型のないところへ

施術の業界も職人気質の人が多いので、守破離を強調する場合が多いですが、どの業界も守破離という発想自体を超えていく器が必要とされているんじゃないかと思います。

 

 

守破離とは、基本的な方を守り持続的に修練を続けて、型を自分のものにして変化を加え、完全に型から離れて独自のものとなる過程を指します。

 

 

例えば、あるポイントを抑えていれば最初から型はいらないんじゃないかとか、型自体が時代の変化の中で変わって来たんじゃないかとか、タイプによって合う型、合わない型があるんじゃないかとか、型自体疑ってみるのも大事だと思います。

 

 

守破離というプログラム自体が、それにのっとってやれば上手くいく可能性が高いよというプログラムの一つに過ぎないかもしれません。

 

 

守破離が大事だという先生は、振り返ってみるとたまたま自分の行程が守破離にのっとっていたから守破離を強調しているだけかもしれません。

 

 

人は誰でも一度の人生経験しかはっきり覚えてませんから、自分の人生が守破離でうまくいっているように見えているから守破離が大事だと主張して、自分の人生を正当化している可能性もあります。

 

 

自分のやってきたことが全否定されたら大抵の人、特に職人的な人は全力で抵抗しようとするでしょう。

 

 

ぼくは、自分が施術でやってきたことを全否定するような人が現れないかなといつもどこかで思っているんですが、突拍子もない完全にどこか違う星の生物みたいな人というのは、意外に中々会えないものです。

 

 

人をよりしっかり楽にできるものがあれば、オステオパシーとか波動とか特にこだわらないんですが、全てをなげうってものにしたい!と思えるものは現状他にないと思っています。

 

 

基礎能力を磨いていくことはいずれにしても最重要ですね。

 

 

 

透明化

皮膚の感覚をなぞっていく、指先から、頭から。

 

 

筋膜の緊張の具合、全身の関節、神経の通り具合、血管の状態、一つ一つの内臓、左右の差。

 

 

かゆみや痛みにフォーカスすると、分解していく。対象は細かく分解され、粒子化し、透明になる。

 

 

かゆみも痛みも分解すると存在しなくなる。透明化の波を、周囲に波及させ、全身にいきわたす。

 

 

自分のからだはなくなる。身体は自分ではなくなる。

 

 

からだがなくなったら、留まっている感情を観、次々出てくる曖昧な印象を傍観していく。

 

 

それらを分解していくと、自分の感情だったか、どこからきた印象だったか、曖昧になる。

 

 

意識に留まる。意識に留まり続けると、いつの間にか大きな静謐な湖にいる。

 

 

自分の感情と思われるもの、雑多な印象の裏には湖がいるけど、忘れていただけだ。

 

 

自分の感情、印象、意志といわれるものは刹那的に表出したもので、湖は何の影響を受けることもなくそこに在り続ける。

 

 

湖がホームであり、常にいる所、還る所だから、そこに居続けているという確信があり、定期的に還るなら、不安も恐れも、希望も期待もなく、湖だけ在るのを知る。

霊的なものの取り扱い

施術の方法として霊的なものや人の想念といったものも対象にしていますが、こういったものは在るといえばあるし、ないといえばないというようなものです。

 

 

霊的なものや人の想念の存在を断定的に扱う場合、ないようなものを在るものとして扱うことになるので注意が必要です。

 

 

霊的な世界で生きている人にとっては、物質的な世界で生きている人以上に霊的な物がリアリティを持つので、いい方向にも悪い方向にも霊的なものが力を持つことになります。

 

 

結局、その人の考え方や思念が世界を造るので、余りにトラブルが多いという場合は、その人の考え方や世界観を見直す必要があるでしょう。

 

 

霊的過ぎると霊的な世界にはまり込んでしまうということですね。

 

 

日本は隣国よりも空気感や気配を初めとした見えないものを積極的に感じていく土壌があると思うので、霊的な感覚に入っていきやすい場ではあると思います。

 

 

西洋の宗教というのは神的なものを「信じる」ので、人と神が遠く感じますが、神道は気配や皮膚感覚で「感じる」ものなので、より直接神の世界を体験する可能性があるといえそうです。

 

霊的な問題に関しては脳や磁場もチェックする必要があります。まだまだ仕組みのよく分からない部分もありますが、霊的なものがそのまま実在すると言うことはないと思っています。

 

 

神的なものもそうですが、その存在は人間に依存するもので、人間が名を与えて存在を与えるので、人間もまた神的です。

感情、ホルモンをリセット?

「すぐ不安になってしまう」が一瞬で消える方法

 

大嶋信頼

 

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この著者のやり方は、人の気持ちが気になってパニックになったり、冷静に考えれば問題ないような些細なことに対して不安な気持ちが止まらなくなったりする場合、血糖値分泌の異常があるから「血糖値の調和」と7回唱えたり、疑心暗鬼になったり誰かに執着してしまっている時に「自分の感情の解放」と7回唱えたり、思っていることが上手く言えない時に「自分自身の統合」と7回唱えると言ったように、言葉の力で脳のシフトチェンジを起こすという方法です。

 

 

著者の他の本には遺伝子のスイッチを切り替えたり、ホルモンの分泌を調整する言葉などが色々出てくるのですが、これらの言葉が効力を発揮するためには、これらの言葉が正常に機能するための状態を作ることが必須です。

 

 

実際には、「ドーパミンの分泌」と言ってもドーパミンの分泌が促されなかったり、「血糖値の調和」と言っても血糖値が調和されない場合が大部分でしょう。

 

 

これらの言葉が正常に機能する状態になることが必要で、機能するのを妨げている要因を特定して解放する作業の必要性があると思っています。

 

 

例えば、ドーパミンの分泌が正常化するために大脳基底核の黒質をリリースしたり、血糖値が正常化するために脳下垂体をリリースしておく必要があるかもしれません。

 

 

これはお金が入ってくる言葉として説明されている「豊かな金持ち」も、しっかり機能するためにはそのための下準備が必要になるでしょう。

 

 

著者の他の本にも出てくるミラーニューロンは、親の不安をコピーしてしまう子供のミラーニューロンの働き、ある場所にいたらそこにいる人たちの感情を写し取ってしまうと言ったような問題が出てきます。

 

 

ミラーミューロンが活発な人と不活発な人というのが存在すると思います。

 

 

ダンスをやっている人たちや発達途上の子供は特にミラーニューロンが活発になり、他人の動きだけでなく感情や想念までコピーするということがあるかもしれません。

 

 

ミラーミューロンが活発すぎて、自分のものではない感情を生きてしまっている場合、これを切らなければずっと身近な人や家族に同調して生きてしまうこともあるでしょう。

 

 

ミラーニューロンが過剰になっているトリガーを特定して解放する必要があるのです。

鍛練あるのみ

ある程度人のからだを扱う技術がついたら、からだの土台造りに集中するといいと思います。

 

からだを扱う仕事は感覚や身体操作が重要になるので、感覚や身体操作を磨く鍛練がかかせなくなります。

 

長年筋力を使う施術をしてきた術者よりも、感覚や身体の使い方の上手い初心者の方が修得が容易で上達が早いことが多いのは、そういったところがポイントでしょう。

 

最初から感覚や身体操作が上手い人にとっては、どんな技術も容易に吸収できるので、手ががちがちのマッサージ師が10年でものにする感覚を数日でものにするということは普通にあると感じています。

 

例えば、最初から大東流柔術の技術である合気や、陳式太極拳の纏糸勁の感覚を持っている武術家にとってはどんな手技療法も簡単に修得できると思います。

 

技術的な面だけでなく、臨床で必要な受け手との間の感覚や気配、心の動きを読み取る感覚も武術家であれば最初から持っています。

 

臨床を生業にしている場合、武術的な鍛練法は必須といえるでしょう。

 

野口晴哉が凄かったのは野口整体ではなくて、霊術者などに師事しつつ10代20代で臨床の土台になる鍛練を徹底していた為だとみています。

 

だから、野口晴哉並に感覚や身体操作が出来ているなら、どんな技術を使っても結果は出せるでしょう。

 

どんな技術でも、術者が消耗しないものがいいですね。

 

野口晴哉が早死にだったのは野口整体の技術に欠陥があったのではという話はよく挙がりますが、単純に患者を診すぎていたんだと思ってます。

 

 

 

三脈の乱れ

三脈と言うのは、頸動脈2本と手首の橈骨動脈を同時に触診し、脈動にズレがある場合は1日以内に身の危険があると言うものです。

 

 

ここ数日この三脈が乱れがちなことが何度かありました。

 

 

最近地震が多かったり、満月で磁力の変動があったりしたので脈がそれに反応しているのか、北朝鮮のミサイルに反応しているのか、、

 

 

チェックすると、どうも自然の何かに反応している感じがします。

天才の本

潜在意識教育

野口晴哉

潜在意識教育関係 – 株式会社 全生社

野口晴哉が微細な人の動きまで使って整体に使っていたリアルに触れることができる本。読んでいるとおおっ!となる箇所がいつも多い。

 

「私の話を聞いた親が、帰って何も言わないのに、翌日から子供の態度が変わったということがあった。親が今までと違う目で見ようとすることを親は感じ取る」

 

 

「学校の先生なんか平気で落第点をとるが、点の悪い生徒の多いのを反省し、恥じなくてはならない」

 

 

「、、、これが医者だったら、外科の手術をして死んでしまったからこの病人は30点だったと言って済ませられない。学校の先生は平気でそれをやっている」

 

「電話で腹が痛いという人が、悶える苦しみだという。そこで私が「あーあーと3回言ってくださいと言ったら、あーあーあーと言う。そこで、治りましたね、と言ったら治りましたと言う。本当に痛ければあーあーなんて言えない。」

 

 

「それを痛く見せようとしてしていたのは、亭主が遅く帰ってきた面当てでもするつもりで、イタタとやったのだろう。けれどそれを言ったら、そうでありませんとばかりにまた痛むだろうから言わないが、相手に説明してしまうとダメで、これこれこうだからこうなったと意識に向かって説明すると効果がなくなる」

 

 

病気になりたい要求

 

「私は元来、無勝手流のやり方で指導しているので、相手の中に潜む病人を健全な人間に切り替えることだけやってきた。壊そうとする要求に満ちている心を、建設的な気持ちに切り替えてやっていく、丈夫であることを自慢する健康な考え方に切り替えていくことだけをやって、後は経過を見ているだけで、長い間病人に接してきた。」

 

「ところが近頃の治療する人たちは、そう言う中身の切り替えをしないで、外側から働きかけることを考えている。中にある要求や心の動きに触れない。しかし、中にある要求を感じられて時初めて、触手療法も整体指導も本当に行えるようになる」

 

 

野口晴哉は別にカイロプラクティックでも指圧でもオステオパシーでも波動でも、そう言った媒体で治癒を起こすわけじゃないから、達人だったと思う。