苦しみ、生きにくさ、既成概念

気質、思考、世界観がその人の肉体の状態を決定する。

 

 

ということがありますが、どういう考え方をするか、事態に対してどういった反応をするかで身体で起こる生理反応が変わるということです。

 

 

生きにくさを感じる場合、何かに執着し、それから苦しみが生じますが、それはその人が持つパターンによっていると思います。

 

 

例えばその人にインプットされている既成概念です。

 

 

ヒトは、小さい頃から周りから色んな洗脳を受けますが、ほとんどは吟味されずに無防備で受動的な幼少時代に一方的にインプットされたものです。

 

悪人は報いを受ける、裁かれる

 

敵は倒されるものだ

 

自分の嫌なことを言ってくるのは敵だ

 

誠実な人はいい人

 

一生同じ伴侶と連れそうべきだ

 

しっかり稼いで、結婚し、家を持つのが幸せだ

 

汗水枯らして努力することはいいことだ

 

 

これは社会的既成概念の一部ですが、周りから見るとよくわからない既成概念がインプットされている人もいます。

 

ぼくがやっている仕事では、

 

臨床の仕事で稼ぐのは良くないことだ

 

助けを欲している人には手を差し伸べる

 

時間をかけなければ相手は満足してくれない

 

 

などがあります。

 

 

あらゆる既成概念に囚われている人もいれば、比較的そういったものが少ない人もいて、ある方面だけ既成概念に雁字搦めにされている人もいて、それは程度の差なんですが、人と関わる時はその人自身が囚われていて苦しみを感じる既成概念を認識して、それをより生きやすい信念に変えるということをやっているかどうかを見ます。

 

 

色んな既成概念に囚われている人と話すと、何でそんなことで悩むんだろう、、と理解できない、頭の働きが悪くなる感じがするという経験があると思います。

 

 

自分のルールが違いすぎて会話が成立しなかったり、属している世界が違うと感じるのは信念が違う場合もあります。

 

 

〜すべきだ、〜でなくてはならないというものは存在せず、そういったものは全てが人の作り出した想念に過ぎないのですが、そういったものに囚われる存在が人間でもあります。

 

 

生きにくくしている既成概念に気付いてもらうというのは、それだけで仕事として成り立つと思いますね。

 

 

ボディデザインラボ takeji