治るということ

トイレットペーパーの買占めを見ると、人の本質は数十年で変わりはしないんだなと感じます。歴史は繰り返すということも、変わらない人の本質がそうさせるものなんですね。

 

 

施術した後に、「これはどれだけ維持できますか」「治ったままで入れますか」と聞かれることがたまにあります。

 

治るということは何か。

 

人体は常に変化の途上にあり、流動的なものです。

 

私が施術でやっていることは、流動的な人体にある程度の秩序を促すことだと思っています。

 

治すのはその人の身体なので、こっちとしてはそんな大それたことというのはできません。

 

あまりに強い力で強制的に介入する場合、かえってひずみを生むこともあります。

 

例えば、強制的な力で失明を治癒したけど交通事故で亡くなったとか。

 

あまりに強い変化は、その人の世界に対するバランスをガラッと変えてしまい、それによる弊害が起きるということもありえそうです。

 

自然界の働きを人為的な力で変えようとしても抵抗を受けることになりますが、それは人体も同じだと思っています。

 

その人の流動的な秩序がどうなりたがっているのか見極めることも重要なことでしょう。