「すぐ不安になってしまう」が一瞬で消える方法
大嶋信頼
この著者のやり方は、人の気持ちが気になってパニックになったり、冷静に考えれば問題ないような些細なことに対して不安な気持ちが止まらなくなったりする場合、血糖値分泌の異常があるから「血糖値の調和」と7回唱えたり、疑心暗鬼になったり誰かに執着してしまっている時に「自分の感情の解放」と7回唱えたり、思っていることが上手く言えない時に「自分自身の統合」と7回唱えると言ったように、言葉の力で脳のシフトチェンジを起こすという方法です。
著者の他の本には遺伝子のスイッチを切り替えたり、ホルモンの分泌を調整する言葉などが色々出てくるのですが、これらの言葉が効力を発揮するためには、これらの言葉が正常に機能するための状態を作ることが必須です。
実際には、「ドーパミンの分泌」と言ってもドーパミンの分泌が促されなかったり、「血糖値の調和」と言っても血糖値が調和されない場合が大部分でしょう。
これらの言葉が正常に機能する状態になることが必要で、機能するのを妨げている要因を特定して解放する作業の必要性があると思っています。
例えば、ドーパミンの分泌が正常化するために大脳基底核の黒質をリリースしたり、血糖値が正常化するために脳下垂体をリリースしておく必要があるかもしれません。
これはお金が入ってくる言葉として説明されている「豊かな金持ち」も、しっかり機能するためにはそのための下準備が必要になるでしょう。
著者の他の本にも出てくるミラーニューロンは、親の不安をコピーしてしまう子供のミラーニューロンの働き、ある場所にいたらそこにいる人たちの感情を写し取ってしまうと言ったような問題が出てきます。
ミラーミューロンが活発な人と不活発な人というのが存在すると思います。
ダンスをやっている人たちや発達途上の子供は特にミラーニューロンが活発になり、他人の動きだけでなく感情や想念までコピーするということがあるかもしれません。
ミラーミューロンが活発すぎて、自分のものではない感情を生きてしまっている場合、これを切らなければずっと身近な人や家族に同調して生きてしまうこともあるでしょう。
ミラーニューロンが過剰になっているトリガーを特定して解放する必要があるのです。