日本がやってしまった失敗

知ってはいけない 隠された日本支配の構造 (講談社現代新書)

https://www.amazon.co.jp/%E7%9F%A5%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%91%E3%81%AA%E3%81%84-%E9%9A%A0%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%94%AF%E9%85%8D%E3%81%AE%E6%A7%8B%E9%80%A0-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E7%9F%A2%E9%83%A8-%E5%AE%8F%E6%B2%BB/dp/4062884399/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1509374234&sr=1-1&keywords=%E7%9F%A5%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%91%E3%81%AA%E3%81%84

 

これは陰謀論系の話とは全く関係ない、日本の法律の根本的におかしい部分や、表の仕組みと裏の仕組みを作ってしまった密約や、アメリカ大統領や国防長官も驚く、日本の最高裁や国会よりも決定権を持ってしまう一部のグループの仕組みを根本から暴いている本です。

 

何故凶悪犯罪を起こした米兵が軽い罰で済み、最終的に本国に還されるのか、日本人よりもアメリカのコウモリや遺跡が優先されてしまう法律の不具合が生じたのは何故か。

 

官僚、政治家も知らないようなことを論理立てて実証的に説明している本です。

 

 

著者の他の本や、著者が出版している戦後双書シリーズはかなりラディカルで、戦後のどんな社会学者や思想家の本を読むよりも直接的な衝撃を受けました。

 

 

この本は買って周りに配っています。

 

 

ボディデザインラボ  takeji

郵便局員兼ヒーラー

エソテリック・プラクティス―キリストが遺した瞑想法とエクササイズ 単行本 – 2003/12/1

前世を全て覚えていて、古代アラム語はじめ沢山の言語を話し、多い時は1日100人以上に無償で奇跡を起こしてきたキプロスのヒーラー、郵便局員ダスカロス。

 

 

西洋人が東洋の修行をすると上手くいかないのは西洋人に合っていないからだ。自分の生まれた所には意味がある。

 

 

ということについて半分共感。

 

 

東洋の修行法は正しく伝わっていないものが多い。

 

 

日本まで禅をしにヨーロッパから沢山修行にくるけども、禅を一生懸命やって大悟したとか、意識が大きく変わったという話は大昔からあまり聞かない。多分、インドから伝わる間にいろいろ抜け落ちたんでしょう。

 

 

武術なども、老師によって言うことが全く違うし、色んなしきたりがあったりして、そんな状況で西洋に何か持って帰るというのはかなり至難の技、よっぽど良縁がなければ難しいのではないか、、

 

 

 

この本で紹介されている呼吸法や、光の玉のワーク、視覚かやリラックス法を読めば、どこかしら東洋の修行法にもこういうのはあるよなと感じると思います。

 

 

インドの宗教を体系化したのはアーリア系だからヨーロッパに近いものがあると感じるし、そのインドから中国を経て日本に伝播して、、と考えると、どこもやっていることは大して変わらないんじゃないか、とも思う。

 

 

ボディデザインラボ takeji

合気を周りに張り巡らす男

武田惣角と大東流合気柔術 改訂版 Kindle版

 

 

 

大東流創始者(と思われる)武田惣角関係者の証言集。

 

 

大東流は合気道の元になった柔術。合気道に合気はなく、合気道の創始者も合気は伝えられていないとのことですが、塩田剛三を見ていると合気を使っているように見える。ぼくは合気使えませんが。

 

 

個人的には息子さんと、堀川幸道夫人の証言が面白かった。

 

 

息子さんが近所の婦人と旅館?の1階で話していると、2回で話など聞こえないはずの惣角がだだだっと降りてきて「きちがいと話すのはよせ」と一言。

 

 

息子さんからどうみても基地外にはみえない夫人。数日後夫人のご主人と話すと、夫人は出産後に頭がおかしなところが増えたとのこと。

 

 

ある人と惣角、息子さんで話をしていると数秒前まで話していた惣角が消えた。ふすまが開いた気配もない。探しても見つからず、還る時分に玄関を開けると外に立っていた。対談者を警戒してとのこと。武田家には「壁抜けの術」があるという話。

 

 

息子さんが人足の仕事をしている人と話していたら、また2回からどどどっと降りてきて「偉いとこの坊さんだったのが女に狂って寺を出たな」とのことで、その通りだったとのこと。

 

 

 

堀川幸道夫人の証言では「堀川幸道は身体ではなく指先で合気をかけていた。そのため指は少し変形していた」とのこと。

 

 

佐川幸義から伝わる武田惣角と、息子さんから伝わる武田惣角がまた随分雰囲気が違うけど、息子さんの武田惣角の方が読んでいておもしろく、佐川幸義はだいぶはっきりした人で、合理的な人だったんだなという印象。

 

 

読んでいてところどころ、やはり今の日本人と当時の日本人でも身体のできがだいぶ違うなーという印象。

 

 

ボディデザインラボ takeji

不調の根源?

「プーファ」フリーであなたはよみがえる! 生命場を歪ませるアルデヒド (健康常識パラダイムシフトシリーズ) 単行本 – 2017/7/18

 

 

オメガ3やオメガ6といった不飽和脂肪酸は健康にいいということは食事療法にある程度詳しい人の間では常識になりつつあります。

 

 

オリーブオイル、亜麻仁油、青魚やフィッシュオイルが身体にいいと喧伝されているのはこの文脈からで、心血管症などを予防できるということで認識されるようになったと思います。

 

 

アメリカで代替療法を広めたアンドリュー・ワイルも著書では不飽和脂肪酸の良さを強調しています。

 

 

本書は逆に、オメガ3やオメガ6といった不飽和脂肪酸が人類に惨事をもたらしてきたということを主張し、検証しています。

 

 

うちに来る方でも、フィッシュオイルが合わなかったり、魚の油で腹の不調を訴える方が来るので、なんとなく感じていたことですが、この本を読むとオメガ3やオメガ6の効果は、間違った実験により広められ、オイル産業の利権によって固められたということが書かれています。

 

 

実際にプーファ制限して体調が変わるのであれば、この本は正しいということですね!

 

 

 

1万年前までの狩猟時代は陸上の哺乳類や果物により飽和脂肪酸を摂ってきた

農耕革命により豆や穀物といったものから多価不飽和脂肪酸(プーファ)を摂るようになった

プーファを摂ることで健康状態が大きく悪化し、思考やライフスタイルまで変化した

農耕時代に移行(つまりプーファ時代)になり定住化し、戦闘が始まり、生活を保護される階層が登場

オメガ6[植物油)で炒めたり揚げたりすることでアルデヒド(猛毒)が大量発生する

中華圏の肺がんの多さは、中華鍋の調理で揮発したアルデヒドを吸うため

ニワトリなども穀物で育つからプーファがたっぷり

大豆を餌にした豚の油は3割がプーファ

オメガ6(植物油)の普及により癌、心臓、脳血管疾患、アルツハイマー、神経難病、糖尿病、アトピー、喘息が増えた

日本人はアメリカ人と同じ量の植物油を使う上に魚油から大量にオメガ3を摂っている世界でトップレベルのプーファ摂取

プーファ豊富な日本人の平均寿命が長いというねつ造

プーファの生理作用

①フリーラジカルス(活性酸素、活性窒素)産出

②たんぱく質分解酵素ブロック

③炎症の加速

④たんぱく質結合

⑤エネルギー代謝低下

シミやシワの原因もプーファ

皮膚の弾力性を作るたんぱく質をプーファが変性させる

加齢臭や体臭、口臭の原因もプーファ(耳垢の湿った人はアポクリン腺が多いためプーファに要注意)

ガンはプーファの酸化が盛んに起こり,大量のアルデヒドが発生している。

中央アジアの長寿国アゼルバイジャンでは乳製品、野菜、フルーツといった飽和脂肪酸の割合が高い

20代で老化の兆候がみられるイヌイットは大量の魚を食べる

オイル研究者が100日間エスキモーダイエット(イヌイットの主食のみを食べる)を行った所、100日後に血中のアルデヒドが50倍に

精子もゼロに

イヌイットで長寿な人たちは魚の脳、内臓、甲状腺も一緒に食べる

近年の「和食」(豆、ゴマ、海藻、魚)はプーファの固まり、江戸時代はシカやイノシシを食べていた

マクロビの間違いは穀物を摂ること

プーファを避け、プーファで調理を辞めるだけで健康になる

 

 

ボディデザインラボ奥沢 takeji

 

 

 

 

 

 

 

 

 

末期癌から始める治療法

末期がん逆転の治療法

2016/4/29

前山 和宏
癌について関心がある方は必読だと思います。

 

 

うちに来ている癌と診断された方で抗癌剤を使っている方は多く、施術後楽になって帰られますが、自分が抗癌剤を使うかと言われたら使わないと思います。

 

 

癌というのはストレス管理、体内毒素、食事、考え方などに起因する複合的な生活習慣病、超慢性疾患で、西洋医学はそういうものの扱いが苦手です。

 

 

西洋医学が真価を発揮するのは急性疾患や対症療法、細菌感染などで(
ペニシリンの登場は平均寿命を劇的に変えました)、生活習慣病の症状などに対しては対症薬で症状を抑えるに留まります。

 

 

癌細胞が繁殖して腫瘍になるのは、ある一定以上体内環境が悪化し、自浄作用が働きにくくなる時と考えられます。

 

 

そのため、癌細胞が消滅の方向に働くためには、食事や運動を含む生活スタイルを変え、体内に溜まった有害物質を排出することが必須といえるでしょう。

 

 

そんなところに抗癌剤という毒物を入れるということは話がややこしくなります。順序としては、溜まった毒を排出することから始めることが妥当でしょうし、溜まった毒を排出しきった時点で体内環境は整い、癌細胞を生み出すコピーミスが起きにくくなるでしょう。

 

 

よって、抗癌剤を入れる必要というのはあまりないのですが、日本人は特に癌となると正常細胞を大量殺りくしてでも完全に消滅させたがる傾向にあるようです。

 

 

うちに来ている方で癌がみられなくなった方々は、抗癌剤を使いながら施術を受けた方以外は、みなさん自力で食事を変えたり、気功を集中的にやったり、断食にはまったり、仕事量を一気に減らして旅行に行ったりというパターンですが、食事も運動もピンとくるかどうか個人差もあり、食事や運動だけで腫瘍を自然消滅させるまでにメンタルが安定し、モチベーションが持つかもまちまちです(だからこそ、自力で生還した場合に得られるものは巨大だともいえるかもしれません)。

 

 

そんな中でお薦めなのが本書で取り上げられている、コロイドヨード、オゾン療法、フコイダンです。

 

 

抗癌剤が癌細胞の細胞膜だけでなく、正常細胞の細胞膜にも入り込み破壊するのに対して、コロイドヨードは癌細胞の細胞膜にだけ入り込む作用をするようです。

 

 

オゾン療法は酸素を血液に加え、酸化ストレスによって抗酸化力や免疫力を上げるもので、フコイダンは注射や点滴として使用することで癌細胞のアポトーシス(自滅)を起こすもの。パーキンソン病の方に1週間使ったら症状が無くなったとのこと。

 

 

凄いのが、ほとんどの免疫療法が末期癌からでの治癒が難しく、症例が取りずらい中、これらは末期癌から確実に回復させている点です。

 

 

ぼくが癌になったら、仕事量を減らし、場のいい所で休養し、自分の身体に合った食事を選び、基本功や瞑想をやりまくると思いますが、これらの療法をやってみると思います。

 

 

ボディデザインラボ奥沢 takeji

 

 

うつ、パニックに対する栄養療法

以前取り上げた血糖値スパイクの本と合わせて読むといいですね。

 

うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった (光文社新書) 新書 – 2017/7/19

 

 

うつ、パニックの方はよくみられます。

 

 

施術による、整体からの精神的対処法としては、パニックの引き金になる情報(感情や記憶)を特定し、反応する部分に調整をかけることが多いですが、栄養の問題が反応することもあり、鉄の吸収がわるかったり鉄の不足などもチェックするようにしています。

 

 

本書では、肝細胞に多く含まれる鉄を含むたんぱく質のフェリチンの値が低い、鉄不足の症状は、うつやパニックの症状とほとんど合致するといいます。

 

 

落ち込み、意欲のなさ、イライラ、動悸、息苦しい、めまい、ふらつき、倦怠、冷え、目覚めの悪さ、、

 

 

こういった症状を訴える8割が女性らしいですが、日本人の女性99%が鉄不足らしいです。

 

 

本書の主張は、

 

「うつやパニック症状の大半が鉄不足に起因するため、クスリの処方を行う前に栄養学的なアプローチを優先すべきで、特にたんぱく質と鉄をしっかり摂ればしっかりよくなる」

 

ということです。

 

 

欧米では小麦粉に最初から鉄が添加されていたり、肉から鉄を摂取するためにあまり鉄不足が問題にならないようです。肉を食べすぎると動脈硬化はじめ、心血管症のリスクが上がるとは思いますが、、

 

 

鉄は貧血に関係するだけではなく、

 

①ドーパミンやセロトニン生成の補因子で、現状の精神薬はこれら心理の安定に関係するモノアミン系の伝達物質を調整するものが主流になっています。

 

②抗酸化物質のカタラーゼに不可欠

 

 

③生命の根本的エネルギーに鉄は不可欠

ミトコンドリア膜の電子伝達に鉄が不可欠なものになっています。

 

 

月経のある女性のほとんどが鉄不足で、妊娠中は胎児に鉄が移行するため、鉄不足が助長されます。

 

 

妊娠中に情緒不安定になる女性や、産後うつの方は特に鉄不足があるかもしれません。

 

 

うちに来る方でも、産後に心身が乱れてしまい、戻らないという方が多いので、鉄不足は関係ある可能性があります。

 

 

ベジタリアン、炭水化物の過剰など糖質過多の場合は特に鉄不足が著しく、たんぱく質の不足も同じようにみられるようです。

 

 

玄米のフィチン酸は亜鉛や鉄の吸収を阻害してしまうので、玄米食の方も鉄不足がみられるかもしれません。

 

 

お茶やコーヒーのタンニンも鉄とくっついて排出してしまい、ビタミンCは鉄の吸収を助けるようです。

 

 

本書が勧める食事は、低糖質でレバー、牛肉やカツオ、マグロ、卵やチーズをしっかり摂ろう、ベジタリアンや炭水化物過多の人は鉄不足だという論調ですが、ベジタリアンの人は鉄器やキレート鉄のサプリフェロケルなどで補ってもいいでしょう。

 

 

ボディデザインラボ奥沢 takeji

 

 

 

人体のプラスマイナス

ポラリティセラピー/生命エネルギーによる癒し (ポラリティ出版)

2014/9/23

橙花 美樹、 早志 享子

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%9D%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%83%94%E3%83%BC-%E7%94%9F%E5%91%BD%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%99%92%E3%81%97-%E3%83%9D%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E5%87%BA%E7%89%88-%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%AB/dp/499066051X/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1503851349&sr=8-1&keywords=%E3%83%9D%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3

 

 

ポラリティセラピーはオステオパス(オステオパシー実践者)でもあったランドルフ・ストーンがアーユルベーダを中心に研究して創った。

 

 

ストーンは、手技だけではよくならない患者や、すぐに症状が戻ってしまう患者を目の当たりにし、もっと探究を深めなければと思い、インドに渡って研究を重ねた。最終的にインドで没した。

 

 

 

手技だけで人体に根源的変化を与えることに限界があるというのは手技を使っていれば感じることで、食べ物が劣悪だったり考え方に致命的な不調和があったり、運動が極端に足りていない場合、どんなに手技を施しても人体は素直に反応しない。

 

 

ポラリティセラピーというのは、人体の極性(プラスとマイナス)を利用し、人体の持つエネルギーを整えていく方法。

 

 

例えば、頭部はプラスの極性を持ち、脚はマイナスの極性を持つ。

 

 

磁石のプラス面を切断するとプラスとマイナスの両極ができるように、脚も親指から順に、(拇指)ニュートラル、(示指)マイナス、(中指)プラス、(薬指)マイナス、(小指)プラス というように分かれ、それぞれが空、風、火、水、地となる。

 

 

それぞれ対応する人体の組織があり、対応する星座がある。

 

 

実際にこの五行で人体をみると当てはまることも多いんですが、陰陽と五行がこの現象世界を認識する道具としては中々はまったものだからでしょう。

 

 

本書は臨床の実際的な手技が多めに紹介されています。基本的にプラスとマイナスのポラリティに同時にコンタクトして整えていくというものです。

 

 

ニュートラルを介してプラスとマイナスが交流しているので、例えば右手と右手でずっと握手していると右手の極性が乱れて体調が悪くなります。

 

 

人体に対するエネルギー的な見方を知る上ではいいかもしれません。人体の不調の原因は極性の乱れ以外も無数にありますが、、

 

 

理論的なものを知りたい方は、

鈴木 涼子

 

こちらがおすすめです。

 

 

ボディデザインラボ奥沢 takeji

 

 

 

 

感情、ホルモンをリセット?

「すぐ不安になってしまう」が一瞬で消える方法

 

大嶋信頼

 

https://www.amazon.co.jp/すぐ不安になってしまう-が一瞬で消える方法-大嶋-信頼/dp/479910621X/ref=sr_1_4?ie=UTF8&qid=1502621055&sr=8-4&keywords=大嶋信頼

 

この著者のやり方は、人の気持ちが気になってパニックになったり、冷静に考えれば問題ないような些細なことに対して不安な気持ちが止まらなくなったりする場合、血糖値分泌の異常があるから「血糖値の調和」と7回唱えたり、疑心暗鬼になったり誰かに執着してしまっている時に「自分の感情の解放」と7回唱えたり、思っていることが上手く言えない時に「自分自身の統合」と7回唱えると言ったように、言葉の力で脳のシフトチェンジを起こすという方法です。

 

 

著者の他の本には遺伝子のスイッチを切り替えたり、ホルモンの分泌を調整する言葉などが色々出てくるのですが、これらの言葉が効力を発揮するためには、これらの言葉が正常に機能するための状態を作ることが必須です。

 

 

実際には、「ドーパミンの分泌」と言ってもドーパミンの分泌が促されなかったり、「血糖値の調和」と言っても血糖値が調和されない場合が大部分でしょう。

 

 

これらの言葉が正常に機能する状態になることが必要で、機能するのを妨げている要因を特定して解放する作業の必要性があると思っています。

 

 

例えば、ドーパミンの分泌が正常化するために大脳基底核の黒質をリリースしたり、血糖値が正常化するために脳下垂体をリリースしておく必要があるかもしれません。

 

 

これはお金が入ってくる言葉として説明されている「豊かな金持ち」も、しっかり機能するためにはそのための下準備が必要になるでしょう。

 

 

著者の他の本にも出てくるミラーニューロンは、親の不安をコピーしてしまう子供のミラーニューロンの働き、ある場所にいたらそこにいる人たちの感情を写し取ってしまうと言ったような問題が出てきます。

 

 

ミラーミューロンが活発な人と不活発な人というのが存在すると思います。

 

 

ダンスをやっている人たちや発達途上の子供は特にミラーニューロンが活発になり、他人の動きだけでなく感情や想念までコピーするということがあるかもしれません。

 

 

ミラーミューロンが活発すぎて、自分のものではない感情を生きてしまっている場合、これを切らなければずっと身近な人や家族に同調して生きてしまうこともあるでしょう。

 

 

ミラーニューロンが過剰になっているトリガーを特定して解放する必要があるのです。

天才の本

潜在意識教育

野口晴哉

潜在意識教育関係 – 株式会社 全生社

野口晴哉が微細な人の動きまで使って整体に使っていたリアルに触れることができる本。読んでいるとおおっ!となる箇所がいつも多い。

 

「私の話を聞いた親が、帰って何も言わないのに、翌日から子供の態度が変わったということがあった。親が今までと違う目で見ようとすることを親は感じ取る」

 

 

「学校の先生なんか平気で落第点をとるが、点の悪い生徒の多いのを反省し、恥じなくてはならない」

 

 

「、、、これが医者だったら、外科の手術をして死んでしまったからこの病人は30点だったと言って済ませられない。学校の先生は平気でそれをやっている」

 

「電話で腹が痛いという人が、悶える苦しみだという。そこで私が「あーあーと3回言ってくださいと言ったら、あーあーあーと言う。そこで、治りましたね、と言ったら治りましたと言う。本当に痛ければあーあーなんて言えない。」

 

 

「それを痛く見せようとしてしていたのは、亭主が遅く帰ってきた面当てでもするつもりで、イタタとやったのだろう。けれどそれを言ったら、そうでありませんとばかりにまた痛むだろうから言わないが、相手に説明してしまうとダメで、これこれこうだからこうなったと意識に向かって説明すると効果がなくなる」

 

 

病気になりたい要求

 

「私は元来、無勝手流のやり方で指導しているので、相手の中に潜む病人を健全な人間に切り替えることだけやってきた。壊そうとする要求に満ちている心を、建設的な気持ちに切り替えてやっていく、丈夫であることを自慢する健康な考え方に切り替えていくことだけをやって、後は経過を見ているだけで、長い間病人に接してきた。」

 

「ところが近頃の治療する人たちは、そう言う中身の切り替えをしないで、外側から働きかけることを考えている。中にある要求や心の動きに触れない。しかし、中にある要求を感じられて時初めて、触手療法も整体指導も本当に行えるようになる」

 

 

野口晴哉は別にカイロプラクティックでも指圧でもオステオパシーでも波動でも、そう言った媒体で治癒を起こすわけじゃないから、達人だったと思う。

怪しい民間療法というかスピのフィールドワーク

野の医者は笑う:心の治療とは何か?

東畑開人

https://www.amazon.co.jp/野の医者は笑う-心の治療とは何か-東畑-開人/dp/4414400961/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1502175137&sr=8-1&keywords=野の医者

 

以前、精神科の受付さんが紹介していた本。かなり面白いです。力作!

 

「野の医者」とは正規の医療教育を受けた臨床家以外のことを指していると思われる。

 

 

医者でも、ちょっと怪しい治療法をしている場合があり、それらも「野の医者」に含むとのこと。

 

 

「野の医者」という言葉は野巫(やぶ)医者から着想を得た様子。

 

 

本書で扱っている「野の医者」は主にスピリチュアルなものばかりで、手技療法家はあまり出てこない(スピリチュアル足裏もみ師や神懸かりリンパマッサージ師は出てくる)。

 

 

著者は臨床心理学の研究者だから、「心の治療」という切り口で、肉体的なものをあまりターゲットにしていなかったのかもしれない。精神やエネルギーのみ対象にしている場合、肉体の変化を検査するセラピストは少ないから「プラシーボかな」という程度の体感のものも多いと思う。

 

 

本当は、スピリチュアルと言われる領域でやっているセラピストも、肉体的な検査ができた方が受け手も納得するし、本当に変わったかどうかがわかる。

 

 

冒頭に出てくるグシケン先生がしているリリース方法は何をしているかわかったので、やってみたらちゃんとリリースできた(エネルギー問題を解除でき、動体検査も変化した)。

 

 

著者は、フィールドワークしながら、自分が何のために調査しているかイマイチわかっていなかったが、クラインマンの『臨床人類学』や「相対化」といった材料を手がかりに、臨床心理学の無根拠性、神話性といったものを問い出し、「野の医者」のフィールドワークを深めていく。

 

 

そして、調査地の沖縄は何故ここまで「野の医者」が多いのか、何が「野の医者」を増やす装置になっているのか知りたいと思いながら、自分の就職先が決まらないのもあり怪しいヒーリングや占いにのめり込んでいく、、、

 

 

面白いポイントが幾つかあり、

①「野の医者」は自分が深く傷ついた経験がある。

②文化が治療を規定する。

③沖縄のシャーマニズムはブリコラージュ

 

 

①整体師鍼灸師なども、自分自身が死ぬ思いをして医の道を志したという人が多く、それは自分自身が病気や症状に悩む過程で、身体の仕組みや健康とは何かについて膨大な知識に触れたり、実践することから、似たような境遇の人の力になりたいと思う類型で、自分の症状や病気について細かく知っている人に見てもらえるとなったら受け手は安心する。

 

 

②アメリカではADHDと診断された子供はすぐ精神薬を処方されたり、改善プログラムに参加させられたりする。多動であることが、アメリカの文化では秩序を乱すことと考えられているため。

これが例えばブッシュマンなら授業中黙ってられない子供に戦士の勇敢さを感じ、獣を飼っている我が子の猛々しい姿をイメージして喜ぶかもしれない。

当たり前だけど、なるほどと思った。先進国とジャングルで施術する場合は、何が調和していて何が不調和か若干変動することになる。

 

③ブリコラージュはレヴィ=ストロースの用語で、あり合わせのもので間に合わせるやり方。沖縄はカミンチュやユタが活躍する文化かと思ったら、本州や海外で流行っているセラピーなどをごった混ぜにして沖縄の伝統と今風がミックスして機能しているらしい。

 

他に面白いポイントは沢山あるので、整体、鍼灸その他臨床家は読むと面白いと思います。

 

 

思うに、東京23区では5キロ平方以内にかなりの数の「野の医者」がいて、中にはかなり「独自な」野の医者が潜んでいると思うので、東京で同じようなフィールドワークをすると面白いことになるんじゃないかと思っています。

 

 

自由が丘、奥沢だけで、独自の怪しい整体をしている所は数ヵ所ありますね。

 

 

うちは怪しいだけではなくて、ちゃんと肉体から変化しますよ!