https://www.amazon.co.jp/新編-江戸の悪霊祓い師-エクソシスト-ちくま学芸文庫-高田/dp/448008164X/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1539747551&sr=1-2&keywords=江戸%E3%80%80悪霊
今日の稽古では手鏡の感覚が変わった。
先生も「ちょっと良くなったね」と仰っていたが、完成にはまだまだ遠い。
今日掴んだ感覚は、「あ、こういうことか」ということだったけど、元々感覚受信能力、刺激分析能力、感覚コピー能力の高い人なら最初から掴んでしまうかもしれない。
添え手と、落とす感覚ではなくて相手を落とさせるような感覚。
語学のセンスが最初から飛び抜けてある人がいるように、感覚を掴むことに長けている人はいて、そういう人は武術の技もひょいひょいっとできてしまう。
治療系のセミナーでは技術を教えるセミナーがほとんどだけども、道場のように毎日技を磨き続けるという所は少ない。技術を覚えるよりも、感覚に関わる力を上げる方ができることが増える。
大抵の施術師は技術を得たいから、セミナー主催側もニーズに応えるように、世間には技術セミナーが溢れている。
道場の感覚に近いのは、最初通っていた間接法系統のオステオパシー教室で、生徒が調整した後に先生が確認して「うーんまだまだ」とかやっていた。
技術だけ増えてもできるわけではないから、毎日感覚を磨いていくような場所が不可欠で、自分の場合は稽古がその役割を果たしている。
感覚に関する力を飛躍的に上げるには、この本に出てくる祐天上人のように成田山で37日間の断食修行でもやればいいかもしれない(笑)
昔から何かの創始者や聖人は断食や不眠で神憑りして一派を築くということをしている。
祐天上人は小さい頃何をやっても人並み以下で、一念発起して断食修行に臨む。
その結果江戸最強の悪霊祓い師になり、浄土宗派のトップになったとのこと。
断食、不眠を何日も続けると精神がおかしくなるから神憑りにはなりやすいかもしれないけど、どちらかというと廃人になる方が多いんじゃないかという気もする。一派を築き上げて有名になった人は、駆け出しの頃断食、不眠をやったんだという話にはなるけど、一宗派を築いた人の多くがそれをやっているわけでもないから、記録に残っていない廃人、死人の方が多いかも、、
LSDでも37日間やった方が教祖にはなる可能性が高いかもしれない(笑)
変性意識にはいればいいわけなので、祝詞をあげ続けるとか何かを見続けるとか、何でもいいと思いますが、断食、不眠は一番効果が出やすいんでしょうね。
江戸時代は今でいうイタコのような神降ろしをする人たちは「ヨリ」「ヨリヒキ」などと言ったようで、大抵の共同体にはいたらしく、現代と同じように詐欺的なものもあったとのこと。
日本の民間巫者や韓国のムダンの多くが、別離やショックなどで精神的なダメージを受けることで変性意識になり、意識の別チャンネルができてこういったことを始める人が多いので、実はほとんどの場合がよくないものとチャンネルが合っているんじゃないかと思っていますが、、世襲で続いているところには方法論が体系化されていて、降ろす時の注意点や対処法、要訣があると思うのでそういったものには興味ありますね。
江戸時代の悪霊祓いのシーンが書かれていて、面白いのは人に取り憑いた祟る悪霊が、原因になった人間の懺悔や出家では祓われず、共同体で祭り上げたり鎮魂することで鎮まるということ。
祭り上げておさまったかというとまたしばらくすると出てきて、今度は石碑を造れとか要求してくる、、
共同体で祀る、鎮めるというのはどの文化でも重要視されていますね。
日本では共同体観が従来とは変わっているので、こういった事例が減ったのか、意外に多いのか、、
うちにはたまに施術していると高速で逆エビ反りを始めたり、呻き始める人がいて、現象としては神経系の反応と解していますが、これらは従来は共同体で祓う対象なのかもしれませんね。
神社に祀られている存在というのは元々祟る存在だったから祀るようになったという存在もいて、定期的に鎮めるために祭りを行なっているというところもあるでしょう。
封じられていることすら忘れられている存在もあるでしょうね。
ボディデザインラボ takeji