普遍的洗脳

人間というのはどうしても近くにいる人の影響を受けて変化していきます。

 

 

小さい頃に受ける教育というのは、子供は受動的に情報を受け取ることになるので、国家に都合のいい情報で「洗脳」されるわけです。

 

 

そうして、国の方針に逆らわないように教育し、方針に沿わなければ病気として診断されたり、輪を乱すものとして他の洗脳された人たちから排除されるということになります。

 

 

大人になってからもほとんどの人が色々な情報の発信源から洗脳されていて、特に日本のニュースしか観ていなければ日本のメディアに洗脳されるし、周りが似たような考え方の人間ばかりであればそれに洗脳されるし、周りの情報に依拠し続ければどうしたって洗脳されます。

 

 

テレビで例えば納豆が身体にいいとやっていて、「納豆が身体にいいとテレビでやっていた」という人は一番洗脳されやすいタイプで、次の日スーパーに行って納豆を買う人の一人になるでしょう。

 

 

納豆が身体にいいというテレビでやっていたことを多角的に吟味することで初めて自分の情報になり、自分の情報として発信可能になります。

 

 

今はインスタントな情報の単純な出し入れが多くなっていて、その人の情報を聞くとどんな文脈なのかわかりやすいです。

 

 

例えば、医学にたいする批判本も多くなり、アンチ西洋医学の文脈が多く形成され、話を聞くと船瀬俊介系なのか、医師として医学を吟味したうえでの文脈なのかわかり、ちょっと話を聞いて「あ~船瀬俊介系の人だな」とすぐわかる場合、船瀬俊介的な文脈に洗脳されている可能性もあります。

 

 

最近は整体師や鍼灸師、ヨガ、自然療法をやっている人などと話していると(この人無防備に船瀬俊介だな~)という人も増えました。情報がわかりやすいというのもありますね。

 

 

同じように、「めちゃめちゃスピリチュアル汚染されてるな」「めちゃめちゃキリスト教の洗脳進んでるな」「日本が偉大だという洗脳が進んでる」「日本はよくないという情報に勝手に洗脳されてる」沢山あります。

 

 

特に特定の信仰や指示する政党がなくても、9割以上は何かに洗脳されているでしょう。

 

 

洗脳は当たり前で、小さい頃から誰もが親や地域、学校教育の洗脳を受けるので、死ぬまで自分が洗脳状態にあるという自覚がないまま死んでいく人は普通だと思います。

 

 

洗脳されている情報ソースが共有できていれば、友人もできやすいでしょう。タトゥーをしていかつくてバイクに乗って、イージーライダーが好きな勢力と、ピタピタのリーバイス511を履いてベスパを乗ってる勢力の抗争とか、わかりやすいですし、共産主義陣営と資本主義陣営の争い、歴史上のイデオロギーのぶつかり合いというのは洗脳された者同士の戦いです。同じ共産主義圏、同志だ、友達になろう。わかりやすい。

 

 

立場がはっきりしていないと社会では認識されにくいので、徹底的に洗脳されてその文脈に染まるという作業は社会で上手くいくには通過儀礼なのかもしれません。

 

 

共産主義の指導者たちはもちろん本人たちは共産主義を信じていませんでした。それを利用しただけです。共産主義の指導者たちも他の何かに洗脳されていたことは普通にありえます。

 

 

 

自己洗脳、思い込みですね、この力が強い場合いいことも沢山あります。

 

 

 

 

俺はなにものにも洗脳されていない、俺は完全にオリジナルだ!といえる人はほとんどいないと思います。

 

 

 

人間は生きているだけで受動的に色んな情報を取り込んでいます。それぞれが複合的な情報体といえるでしょう。

 

 

 

情報体だけに、不調和を生む情報はフィルターにかけて吟味し、そのまま入ってこないようにする必要があります。

 

 

そのためには、「納豆は身体にいい」という情報が、何が何で身体にいいのか、それはどうやって検証されたのかくらいは最低限おさえて、それから自分の情報体に取り入れるといいと思います。後はなるべく無防備で受動的に情報を取り入れる時間、テレビをつけっぱなしにしていたりを減らすだけでもだいぶ違うと思います。