前人未到の探求者

https://www.amazon.co.jp/深淵の色は-佐川幸義伝-津本-陽/dp/4408537314/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1540476511&sr=8-1&keywords=深淵の色は

 

武術家というか、究極の探求者佐川幸義についての本。佐川幸義は大東流合気術の武術家というよりは合気の探求者で、人間の持ちうる可能性を極限まで探求していたというような人。

 

木村達雄や高橋賢の本、特に透明な力はかなり繰り返して読んだけどもこの本は新情報が沢山だった。

 

津本陽氏は孤塁の名人という佐川幸義についての本を既に書いている。本書は佐川幸義についての集大成とも言える内容。

 

まずは佐川幸義と活法の関係。武術に関係のあることは何でも研究していた佐川幸義は当然活法についても研究していたようで、活法についての心得なども書いているとのこと。

 

門下生には治療師がたくさんいて、佐川幸義が絶賛していた治療師の門下生が一人いた。

 

その門下生は佐川幸喜の膝の痛みを肘の調整でとり驚かれ、それから施術するようになったらしい。手技治療と書いているが、読んだ感じだと力を浸透させて調整したり身体の連動を利用した手技のよう。その門下生は癌や白血病をバンバン治していて、癌の先生と有名だったという。

 

本人も癌で死んだようですが、、

 

また、ある門下生が野口晴哉の元で整体法を習っていて、佐川幸喜を施術していたら「その方法は私も知っているよ」と言われ、あらゆる治療法を研究していた佐川幸義が野口晴哉の所へ行ったことがあるというのはむしろ自然だということが書いていて興奮した。

 

野口晴哉が大勢を集めて、新参者に気を入れた後に台に立って手を上下すると新参者から前の方に次々人が倒れる、というデモをやったことがあるようで、佐川幸義が似たようなことをやったということがあるのと、「技を見たらすぐできてしまう人がいるんだよ」という言葉が野口晴哉を指していたんではないかという話がありました。

 

佐川幸義は『透明な力』が出るまでは不出世の達人としてほとんど知られない武術家出、野口晴哉は表に出て活動していた治療家としては間違いなく最高峰だった。

 

本書では佐川幸義が易の研究をしていたことも指摘している。本の中では易者が色々易を立てていて、そんなことまで易でわかるのかというものばかり。

 

長年やっていると、易を媒介として色んなことがわかるんでしょうね。

 

「合気会得のヒントは片手合気挙げ」とのこと。

 

色んな本に出てくる話で、佐川幸義の腕を掴むと、幾ら握って圧を掛けていっても抵抗感がなかったという。合気上げは一切抵抗感がなくぶつかる感触がなかったということで、完全に筋力以外の力を使っていたことがわかる。

 

 

ボディデザインラボ takeji