メンテナンスということ①

うちの利用者で需要があるのは頭痛、(医療機関で)原因がわからない症状ですが、半分以上はメンテナンスで来ている方がです。

 

 

原因がわからないということについて。

 

身体は本来全身の関係性をみなければみることができないのですが、医療機関では人体を細分化して、循環器、泌尿器、脳神経外科。。のように分かれています。

 

 

例えば、心臓の不調を検査して心臓自体が良くないとわかるのは3割にも満たない程度です。

 

 

心臓の不調が肝臓の機能低下から来ていたり、迷走神経の問題だったり、縦隔の制限だったりということがあります。

 

 

胃の不調が胃自体にあるケースもかなり少ないので、胃の調子が悪いからといって医療機関で胃を検査しても、胃自体に問題があったという方はかなり少ないですね。

 

 

結局、どこか内臓が不調だということは、身体のネットワークがしっかり連携していないということを意味します。その状態のまま放っておくと具体的に不具合が出て来ることになります。

 

だから、現時点で肝臓が弱いとか、呼吸器が疲れやすいという人は、何かしら対処しなければ10年後20年後の状態は容易に想像できるでしょう。

 

 

メンテナンスで来る方というのは未来の自分に投資できているということです。その場ですぐにリターンがあるわけではないですが、将来生活する上でのパフォーマンスが全く違ってきます。

 

 

カオス理論などでは北京のバタフライという話がよく引き合いに出されますが、最初の数ミリのズレが、将来的には10キロ、30キロという風になっているという事態があります。

 

 

ぼくの10年に満たない浅い経験の中でも、あの人を月1でもメンテナンスすることができたらよかった。。ということがあります。考えても仕様がないことですが。だから、不調の出やすい方には最低月1でメンテナンスを勧めています。

 

 

不調を全く感じない人は月1も来なくていいですよ、実際に「基本的にもう来なくていいですよ」と伝えた方も10名には満たないですが、います。

 

 

ぼくが対象にしている「病変」というのは、まだ医療機関では対象にならない「崩れかかっている」状態のことです。ぼくがしていることというのは、崩れかかったところを見つけて、正常なベクトルに促すということです。

 

 

病院は「崩れきった」状態を対象にして、しかも治す技術があるわけではないので(抑えるか、取り除く)、病院の世話になるという段階でもうかなりやばいと思った方がいいですね。

 

 

腎臓なんかは医療機関で世話になるような状態、人工透析などを受けている状態からは立て直すのはかなり難しくなります。一般的には腎臓は悪くなったら良くならないと言われています。

 

 

本当に治るということは体内の環境が別物になるということです。

 

 

だから、例えば脳卒中を発症した方は後遺症を何とかしようと思いますが、それ以上に発症したきっかけである環境を変えることは必須で、変わらなければまた出血なり梗塞なりを起こす可能性は残ります。「治って」いないわけですから。

 

 

 

身体はよく建物に例えられますが、大きな違いは「身体には自分を修復する力がある」ということです。この力があるかどうかで、腐った柱や土台が勝手に良くなるかどうか、本格的に建て直しをしなければならないかどうかが決まります。

 

 

危ういバランスで堪えている建物は、崩れる時はあっという間です。