キキキリン

樹木希林さんは映画など観て随分変わった存在感を持った人だなと思いながら、名前もよく知っていなかったんですが、旦那さんの内田氏が亡くなって何となく意識に引っかかって調べるようになりました。

 

 

乳がんから全身転移していますが、旦那さんの内田氏をディーヴァダッタに例え、歳をとったらとったなりの美しさがあるという言葉からもわかるように、上手くがんと付き合っていた方のようです。

 

 

がんを敵視して受け入れられない方ほど、がんに苦しまされるものなんですが、がんも食事やストレス、考え方を引っくるめた生活環境に言い分があって出てくるものなので、一方的に言い分を押さえつけても抵抗してくるものです。がんと折り合うには言い分を聞いてあげて、打開案を講じる必要があります。

 

 

がんが寛解した方から聞くことがある、がんになっていなければ人生に深みが出なかった、人生の面白さがわからなかったということを樹木さんも言っていますが、特定の対象に執着せずに変化を楽しむということができていた人なんだなと思います。

 

 

夫婦の関係も面白いですね。内田氏とは合計で3年位しか暮らしたことがないようで、後は1年に1回会うかどうか。その距離感でなければやっていけなかったということを言っています。

 

 

肋骨を折ったり、包丁を何回も買い換えるくらいの夫婦喧嘩だったみたいですが、それだけ強いエネルギーがぶつかれば消耗もするでしょうね。

 

 

ぼくもどうも他人と同居となるとストレスで、結婚しても別々の家というのが理想なんですが、一人で考える時間が必要な人ほどその傾向があるかもしれません。