FBページの方でも紹介しましたが、『脳を司る脳』はうちでやっていることの一部について詳しく説明する内容になっているため、特に脳卒中など脳のトラブル経験者には読んでほしい一冊です。
後遺症のある方は身体を動かすようになりたいという方がもちろん多いですが、それ以上に予防が重要だという認識が全然拡がっていないと感じます。
それは医学的に積極的に再発を予防する観点が存在しないことが大きいと思います。
うちでは現在あまり医学的な見方を採用していませんが、脳脊髄液に絡んだ頭蓋内圧や脳内環境を安定させるということで再発予防を強調しています。
脳脊髄液は医学的な見方になりますが、医学的な世界でもまだまだ重要性に比べて取り上げられることが少ないです。
頭蓋オステオパシーなどでは脳脊髄液を重視しますが、しっかり脳脊髄液を扱うことができる手技はなかったので現在の方法になっています。
リハビリを頑張りながらも脳卒中を再発し、今までのリハビリや治療の成果がゼロどころかマイナスになり絶望。。というケースはよくみられる、どころか10年再発率55パーセントという割合の高さからありふれたことであることがわかります。
うちの施術方法は工学的な方法になっていますが、医学的にしっかり予防していく、という観点ができるには脳脊髄液についてもっと医学が積極的に扱っていくのを待つか、再生医療の発展(おそらく10年以上先)を待つ必要があるでしょう。
日本には古くから工学的に身体を扱うことで現代の医療よりもずっと効率よく身体を扱う方法が存在してきたのです。