今もっぱら頭にあるのは能力開発ということです。
いろんな技術のセミナーや、道場に行って感じるのは、感覚や身体の使い方がわからずに修得にすごく時間のかかる人と、すぐにポイントを掴んでものにする人、この個人差はあるときは凄まじいものがあります。
某柔術の稽古でも、何年も毎日毎朝稽古に来ていて先に進まない人と、数日数週間でそれを追い越してしまう人がいる、こういった場面は多々目撃されます。
これは、どんな技術を修得すればいいかという問題ではなく、基本的な能力の開発に焦点が合っているかどうかで大きく違ってくると思います。
例えば明治後半から大正にかけて活躍した霊術家たちの能力はずば抜けたものがありますが、そういった人たちに色んな技術があったかというと、本を読む限りはそうではないと感じます。
霊術家たちの本には能力の開発法が沢山書かれていて、技術にはさほどフォーカスが当てられていない印象です。
野口整体の野口晴哉も霊術の流れから出て来た人ですが、彼の方法は間違いなく基本的能力、超越的な感覚や直観から生み出されたものだと思います。
だから、そう行った下地がない弟子たちに彼の方法を教えてもできなかったんでしょう。
改めて、自分の基本的な能力を高めることに集中していくことと、基本的な能力を上げるプログラムを体系化できればと思っています。
これからの時代は、能力と技術が融合したカタチで人類が進化するのでなければ地球から淘汰され、跡形もなく消滅することになるでしょう。
ボディデザインラボ takeji