これから流れとして確実に来るのは非中央集権的なモデルです。
自動化が進めば人件費もいらなくなり、首都圏に集中する必要性も少しずつなくなってくるはずなので、地方自治体が国の意向や影響から独立して動けるようになるでしょう。
歴史的に見てもそれは日本に合っていると思います。
江戸時代の300年間も非中央集権的な時代だったといえます。それぞれの藩が独立した国のようなものでした。元々「八百万の神」の国なので、日本に一神教的な、中央集権的なモデルというのはそもそも合っていないようです。
ロランバルトは、ヨーロッパの街の造りが城を中心に据え置き、外に拡がるにつれて非~権力的になり、それに対して日本は城に当たる中央の皇居が隠されていて外縁上が賑わっているという対比をしていました。
リーダーであれば、独裁的で、カリスマ性のある指導者よりは、何人かがそれぞれの分野を受け持つような複合頭脳的なリーダーが日本には合っていると思います。
日本は元々分散的、多様的なものが合っている文化ですが、ヨーロッパやアメリカが近代化を経て作った概念をそのまま日本の文化、仕組みに適応しようとしました。
これはボタンをかけ間違えているようなものなので、ボロが出て土台からガラガラと崩れるものです。
つくばならサイエンス、福岡なら起業家というように、これから地方自治体のカラーが濃くなっていくと思います。
いろんなワースト1を獲得している青森県が「青森なら医療」となればかなり面白いと思います。
現行の医療では検査していない部分を検査、治療できる機器を青森の医療機関に無償で提供、あるいはそれ専門の施設を設けてもいいですが、それによってワースト1を挽回する、、
というようなストーリーの方が、ポンと数十億円地方自治体に渡すよりも面白いと思っています。
ボディデザインラボ takeji