感染症の歴史

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映画『アウトブレイク』の中のアフリカ呪術師の言葉

 

「本来人が近づくべきではない場所で人が木々を切り倒したため、目覚めた神々が怒って罰を与えた」

 

新興感染症(エマージング感染症)は動物由来のウイルスや細菌に由来するものが多い。

 

環境破壊の結果、野生生物が人の生活圏に出てきたことが新興感染症を増やしたのと、交通の発達によりウイルスや細菌が地球上を容易に移動できるようになった。

 

 

例えば、エボラ出血熱は森林を破壊したことによりコウモリが人里に降りてきて果実を食べ、その果実を食べてエボラ出血熱に感染した野生動物を人間が食べたことによる。

 

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自然と切り離され、自然の声を聞けなくなった人間が人類を苦しめることになる。元々人類も自然の一部だから、その大元の声聞けなくなったということだから。

 

青カビから作られるペニシリンは20世紀最大の発明と言われ、感染症に対して人類が勝利したかに見えたのはつかの間、細菌はそもそも耐性を得たものが生き残り増殖するため、ペニシリンは効かなくなる。細菌は抗生物質を無力化する酵素を作り、自らの遺伝子構造を変える。

 

 

ちなみにペニシリンが登場するまでは梅毒患者をマラリアに感染させ、高熱で病原体を死滅させるということをしていた(個人的にこれは高熱が有効な病気に罹患した時にやってみたい、、)。

 

 

ヒトと微生物の世代交代と変異スピードを比べると、圧倒的に微生物に軍パイが上がる。大腸菌は条件さえ良ければ20分に一度分裂する。

 

 

ウイルスの進化速度は人の50万〜100万倍になる。現生人類の歴史はせいぜい20万年に対し、微生物は40億年生き抜いてきた。

 

 

ウイルスは細菌は外部環境にいち早く適応するように性質を変えていく。エボラ出血熱は感染した人や動物の体液に接触しなければ感染しないとされていたが、アメリカで感染者の看護に当たっていた看護師は厳重な防護服を着ていたにも関わらず発病。空気感染可能な性質に変異した可能性がある。

 

 

ペストも元々はノミの吸血によってしか感染しない腺ペストから、空気感染する肺ペストに変異した。

 

 

エボラ出血熱は終息したが、今のところ最も効果があったのではないかというのが、富山化学工業が開発した抗インフルエンザ薬のアガビンだった。

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マラリアは明治から昭和初期にかけて北海道から沖縄までみられ、記録があるだけで17000万人罹患したうち3000人が死亡したが、DDTなど殺虫剤の普及で圧倒的に現象。日本ではみられなくなったが、東南アジアやインド周辺ではまだまだみられる。DDTが効かない?

 

 

とりあえず、抗生物質で細菌やウイルスを何とかしようという発想は20世紀的な発想で、もっと賢い方法をとった方がいいでしょう。

 

 

抗生物質は日本の場合、医療用が7割、3割が家畜に使われている。

 

 

家畜は過密状態で飼われているため、病気が発生すると被害が甚大になる。

 

そのため、飼料に成長促進剤とともに抗生物質、抗ウイルス剤が入れられる。

 

 

乳房炎症予防のために飼料に抗生物質を入れたのが原因でO-157が発生し、WHOは97年に抗生物質の飼料添加禁止を勧告。2000年に家畜用抗生物質全てを使用禁止。EUはそれを受けて禁止したが、日本、アメリカ、中国といった国は使い続けている。

 

抗生物質をで常在菌が死ぬことで急に太りだすことが確認されていて、アメリカ人の肥満急増は糖質、脂質の過剰摂取だけでなく抗生物質が関与しているという研究者もいる。アメリカでは医療用抗生物質と家畜用抗生物質の使用が半々になっている。

 

 

細菌、ミイラの研究からわかったことは、8000~1400年前のミイラの常在菌はアフリカ農村部の人たちのものと似ているが、都市部の現代人とは大きく違い、薬品や食事が常在菌を大きく変じてしまったとみられる。

 

 

環境の変化が大元で感染症を始めとする病気が増え、食事や薬品で常在菌が変異し免疫能力が低下している現代人に必要なのは、免疫能力を正常に保つことですが、それに最低限必要なのは抗生物質や成長促進剤を始めとする化学物質を口に入れないことですね。

 

 

自然環境はどうしても一緒に考えなければなりません。

 

 

ボディデザインラボ takeji