天才の本

潜在意識教育

野口晴哉

潜在意識教育関係 – 株式会社 全生社

野口晴哉が微細な人の動きまで使って整体に使っていたリアルに触れることができる本。読んでいるとおおっ!となる箇所がいつも多い。

 

「私の話を聞いた親が、帰って何も言わないのに、翌日から子供の態度が変わったということがあった。親が今までと違う目で見ようとすることを親は感じ取る」

 

 

「学校の先生なんか平気で落第点をとるが、点の悪い生徒の多いのを反省し、恥じなくてはならない」

 

 

「、、、これが医者だったら、外科の手術をして死んでしまったからこの病人は30点だったと言って済ませられない。学校の先生は平気でそれをやっている」

 

「電話で腹が痛いという人が、悶える苦しみだという。そこで私が「あーあーと3回言ってくださいと言ったら、あーあーあーと言う。そこで、治りましたね、と言ったら治りましたと言う。本当に痛ければあーあーなんて言えない。」

 

 

「それを痛く見せようとしてしていたのは、亭主が遅く帰ってきた面当てでもするつもりで、イタタとやったのだろう。けれどそれを言ったら、そうでありませんとばかりにまた痛むだろうから言わないが、相手に説明してしまうとダメで、これこれこうだからこうなったと意識に向かって説明すると効果がなくなる」

 

 

病気になりたい要求

 

「私は元来、無勝手流のやり方で指導しているので、相手の中に潜む病人を健全な人間に切り替えることだけやってきた。壊そうとする要求に満ちている心を、建設的な気持ちに切り替えてやっていく、丈夫であることを自慢する健康な考え方に切り替えていくことだけをやって、後は経過を見ているだけで、長い間病人に接してきた。」

 

「ところが近頃の治療する人たちは、そう言う中身の切り替えをしないで、外側から働きかけることを考えている。中にある要求や心の動きに触れない。しかし、中にある要求を感じられて時初めて、触手療法も整体指導も本当に行えるようになる」

 

 

野口晴哉は別にカイロプラクティックでも指圧でもオステオパシーでも波動でも、そう言った媒体で治癒を起こすわけじゃないから、達人だったと思う。