型のないところへ

施術の業界も職人気質の人が多いので、守破離を強調する場合が多いですが、どの業界も守破離という発想自体を超えていく器が必要とされているんじゃないかと思います。

 

 

守破離とは、基本的な方を守り持続的に修練を続けて、型を自分のものにして変化を加え、完全に型から離れて独自のものとなる過程を指します。

 

 

例えば、あるポイントを抑えていれば最初から型はいらないんじゃないかとか、型自体が時代の変化の中で変わって来たんじゃないかとか、タイプによって合う型、合わない型があるんじゃないかとか、型自体疑ってみるのも大事だと思います。

 

 

守破離というプログラム自体が、それにのっとってやれば上手くいく可能性が高いよというプログラムの一つに過ぎないかもしれません。

 

 

守破離が大事だという先生は、振り返ってみるとたまたま自分の行程が守破離にのっとっていたから守破離を強調しているだけかもしれません。

 

 

人は誰でも一度の人生経験しかはっきり覚えてませんから、自分の人生が守破離でうまくいっているように見えているから守破離が大事だと主張して、自分の人生を正当化している可能性もあります。

 

 

自分のやってきたことが全否定されたら大抵の人、特に職人的な人は全力で抵抗しようとするでしょう。

 

 

ぼくは、自分が施術でやってきたことを全否定するような人が現れないかなといつもどこかで思っているんですが、突拍子もない完全にどこか違う星の生物みたいな人というのは、意外に中々会えないものです。

 

 

人をよりしっかり楽にできるものがあれば、オステオパシーとか波動とか特にこだわらないんですが、全てをなげうってものにしたい!と思えるものは現状他にないと思っています。

 

 

基礎能力を磨いていくことはいずれにしても最重要ですね。