『脳はいかに治癒をもたらすか』より
カーンの講演が始まった。
「私は20年以上前にレーザーに出会いました。スキーに熱中して肩を負傷し、それが慢性障害を引き起こしたのがきっかけでした」と彼は語り始める。
彼はアルプスなどの有名な山岳地帯でスキーを楽しんでいたが、肩回旋筋腱板を負傷した。
そのため2年間、スキーはおろかいかなる身体的活動をするのも困難な状態に陥る。ステロイド注射は効かなかった。
「担当の外科医は肩を手術する必要があると言いましたが、私自身外科医なので、彼らが私の肩に何をするのか、どうやって切り開くか、そしておそらく惨めな結果に終わるであろうことがよくわかっていました。それはごめんです。」
このようにしてカーン医師は知り合いのカイロプラクターが持つ、ロシア製の古いレーザー装置と出会うことになります。
カーン医師はこのレーザーを用いたセッション5回を受けると、2年間硬直して痛みが続いていた肩が治癒します。このレーザーは低強度レーザーでした。
カーン医師が調べると、低強度レーザーは体の持つエネルギーと細胞資源を動員し、自ら治癒できるよう支援することで機能し、副作用はない。手術や投薬以外に対応手段のない症状を治癒できるように思えた。
こうしてカーン医師は、外科医としてトップの地位に登りつめていたにもかかわらず、光について学ぶためあっさりその地位を捨てた。
。。説明を終えたカーンは、使用前使用後のスライドを見せた。それを見た聴衆のほぼ全員が驚いている。
スライドには、皮膚が覆えないほどの重症を負い、骨や筋肉が見えている人々が写っていた。
これらの患者の多くは、開いたままの膿んだ傷を1年以上に渡って抱え、それにどんな治療も効果がなかった。切開手術が必要と医師に告げられた人もいる。
ところがレーザー治療を数回受けると、患者の体は傷を癒し始め、続く数週間で傷口が閉じたのだ。カーンは、治療不可能な糖尿病性潰瘍、自動車事故による開いた傷、重症のヘルペス感染症、帯状疱疹、ひどい火傷、醜い乾癬、思い発疹を抱える人たちが写ったスライドを次々に見せた。これらは全て通常の治療では治らなかったが、レーザー光を当てると治癒したのである。
レーザーは膠原組織に働きかけるので、ケロイドと呼ばれる醜い傷跡や、通常の加齢による垂れ下がったシワも改善することができる。
他のスライドには、アテローム性動脈硬化や凍傷によって細胞が死に、壊疽を起こして黒ずんだ手足が、レーザーの適用によって切断手術を免れ、ピンク色をした健康で肉付きの良い状態に回復した様子が写されていた。
カーンは血管外科医として、感染した、あるいは壊疽を起こした手足の治療や、身体の一部から死にかけている手足に血管を移植する手術では治癒しない傷の治療を何度も行ってきた。今では光を用いてそれらに対処している。これら全ての障害は、患者の身体が、傷ついた組織に血液を供給する能力を失ったために生じたのだ。彼は、身体の治癒には良好な血液循環を維持する必要があることを常に心得ている。とはいえ、血液循環の改善は、レーザーの数ある効果のうち一つに過ぎない。
次にカーンは、光による予期せぬ治癒が得られた例を示すスライドを見せる。
膝裏の腱や、アキレス腱の断裂、軟骨組織が摩耗した場合に起こる変形性関節炎すら治せたのである。
。。カーンが用意したスライドには、レーザー療法によって軟骨を再生した患者が写されている。そして彼は、レーザーによって骨関節炎を持つ動物の正常な軟骨の再成長が促進され、軟骨を生産する細胞の数が増えたことを示す、信頼に足る研究を引用する。また最近、ランダム化比較試験によって、人の骨関節炎の治療に低レベルレーザーが有効であることが示されている。
さらにカーンは、重度の若年性の形態を含む関節リウマチの症状がレーザーにより改善された例を紹介する。まずは13歳の頃から若年性関節リウマチを患う17歳の少女が、大幅な改善を見せた事例だ。ソーセージのように変形して使えなくなった指の治療を18回受けても効果がなかったのだが、レーザー療法で改善されたのである。
また次の事例では驚くべきことに、椎間板ヘルニアを抱える人がレーザーによって治癒していた。
身体がどうにかして椎間板を再生したのだ。
レーザーはあらゆる痛みの症状や線維筋痛症にも効果がある。
免疫系がひどく抑制されていたために、一面にイボがのできた足がカリフラワーの切り株のようになっていた人も治癒していた。
さらにはスポーツによる膝、腰、肩の負傷、反復運動過多損傷などにも効果があり、患者は膝や腰の手術を回避することができた。また、カーンは外傷性脳損傷、ある種の精神疾患、神経損傷の治療でも、今は良好な結果が得られるようになったことに言及する。
また、脳の損傷により集中力をなくし、眠れなくなり、PCを20分以上使うと消耗し、仕事ができなくなり辞職し、2つの外国語を話せなくなり、怒りを爆発させて、自殺も試みた女性大学教授は、頭部八ヶ所に光を当てた後に18時間眠り続け、発症後初めて熟睡した後に仕事を再開でき、長時間PCを使えるようになり、自分の会社を設立し、再び2つの外国語を話せるようになり、抑うつは消えた。平行作業を行おうとするとフラストレーションを覚えたが、治療を続けることで改善された。
ガブリエルという女性は、進行性の脳腫瘍を持ち、脳腫瘍の増大によって頭蓋底から脳神経の通り道までが圧迫されるようになった。
小脳や脳幹が圧迫されるようになった。
腫瘍は脈絡叢乳頭腫と診断され、脳内で脳脊髄液を生産している細胞と同種のものが脳腫を作っている状況だということがわかった。
この腫瘍を取り除く手術の後、ガブリエルは嚥下の困難を覚え、常時吐き気を催すようになる。
そして認知や記憶にも障害がおよび始めた。何かを思い浮かべても、それを言葉にできなくなった。
また、何かをどこかに置くと数秒後には見つけられなくなるという、短期記憶の障害も出始めた。時には既に見つけて手に握ったものに気付いていないということもあった。
話しかけられると、聞いた側から忘れてしまうので、何度も言い直してもらわなければならなかった。
ものを認識できなくなり、目の前にあるものしかわからなくなった。フルーツサラダを作ろうとしてオレンジジュースを探し、2リットルパックを見つけると、それでは多いとわかっていても左を見て1リットルパックを見つけることができなかった。
黒いスウェットパンツを持っていたが、電子ピアノのすぐ横に置き、それよりはるかに小さいものをスウェットパンツの上に置いておいたら、スウェットパンツを3週間見つけることができなかった。表面しか見ることができなくなっていた。
ピアノ演奏者だったが、手術後全ての音が耐えられないくらい大きく聞こえるようになり、ショッピングモールに出かけると気が狂いそうになった。
凄まじい脳の障害ですね。
カーン医師は毛包炎への光レーザーと同時に、脳幹へ別の光を照射した。最初の治療では、光レーザーを首の高い位置に、そして下方へ脊椎に沿って当てた。
治療のあと、彼女はただ座っているだけなのに消耗しきっていた。そして眠くなる。これは脳が回復し始める際の典型的な兆候で、細胞を破壊する、癌の放射線治療を受けた際の消耗とは全く異なる。
2度目の治療が終わると、ガブリエルは自分の生活が変わったことに気付く。集中力を長時間維持できるようになった。3週間後には記憶力が改善し、活力が高まったことに気付く。
例えば、1分間歯を磨き続けられるようになり、吐き気を覚えることがなくなり、冷蔵庫を開けられるようになった。
8週間後のガブリエルの手紙。
今では物事を思い出すことも、集中することも、平行作業をこなすこともできます。
頭を思い切り左にひねって身を屈めることもできます。
ラジオを聞き、歌い、シュレッダーを使い、レストランやショッピングセンターに出かけることも、再びシナゴーグに通い(マイクの音は気にならなくなりました)、プールで泳ぐようになりました。
泣き叫ぶ子供も、ユダヤ人街の喧騒も、ドライヤーの音も今では気になりません。
調子の良い日は、父よりも早く歩けます。私は強くなりました。
いつの日かもう一度車を運転したいと思います。
どんなものであれ、根付くのに数ヶ月かかっていた変化が、次第に数日ごとに得られるようになるのを実感するのはとてもエキサイティングです。取らぬ狸の皮算用をするつもりはありませんが、2012年は嘔吐ゼロの年になるでしょう。
ここまで酷い脳の障害が劇的に良くなる光レーザー治療機器です。
あらゆる整形外科的症状と皮膚の疾患、脳の疾患に効果があり、副作用がなしです。
導入が待ちきれませんね!