ヒ素の怖さ

和歌山のカレー毒物混入事件はヒ素を使った犯行でしたが、このヒ素というのは自然界に鉱物として存在します。

 

 

インジウムやアルミニウムと結合することで性能のいい半導体になるので、IT産業には欠かせないものになっているようです。

 

 

特に有害なのがヒ素、無機ヒ素化合物で、ヒ素化合物は農薬、木材防腐剤、医薬品、飼料添加剤、顔料など、沢山の用途があります。

 

 

海外ではヒ素を農薬に使っている国もあり、それによる土壌汚染があります。

 

 

ひじき、魚介などが主な摂取源になりますが、飲料水や大気中からもヒ素を摂取しています。

 

 

カレー事件に使われた亜ヒ素は、5~50ミリグラムで中毒症状が出て、体重50キログラムの人の致死量が250~350ミリグラム程のようです。

 

 

ヒ素はたんぱく質と結びつきやすいので、たんぱく質の合成を阻害したり酵素の働きを妨げ、発がんの原因となります。

 

 

急性的な中毒症状としては発熱や嘔吐、全身けいれんを起こして死亡することもあります。

 

 

日本の河川や地下水には海外よりヒ素が多く含まれているため、川の水や地下水を使っている場合は影響があるでしょう。

 

 

調べると、日本人の場合はヒ素の半分以上を魚貝から摂取していて、知らないうちに結構溜まっているようです。