この仕事に限らずですが、正も負も、聖も邪も、天使も悪魔も、酸いも甘いもひっくるめて少しずつでも自分の中に取り込んでいく必要があると思います。
汚れを知らないまま育つというのは、生まれてからずっと織の中で暮らし続けていない限りほぼ不可能でしょう。
光のある所には闇があるのが当たり前で、光だけを追い続けていたらそのうち排除した闇にこの世の摂理を見せつけられることになります。
自分が光の側にあり、負や邪を敵に想定する立場をとっていると、知らず知らず自分が負や邪に取り込まれてしまう人が少なからずいるのは、それが摂理だからです。
嫌悪する対象には、自分の見たくない部分が転写されているため、嫌悪する対象を排除していると、自分の見たくない部分を隠し続けることになります。
自分のみたくない部分を自分のものとすることで、自分の容量は本来の広さに向かって拡がり続けます。
人類は、善と悪、光と闇という基準を作ることで、分裂してしまいました。
本当は、光と闇に分かれる以前の存在が本体です。
光の自分だけでは、闇のことに精通していないため、より大きい闇に乗り込まれてしまいます。
闇を取り入れ続けることで、邪を飲み込み続けることで、光も落ち着いて強さを増します。
あらゆる邪を取り込んだとき、四方八方敵はいなくなります。
全てを覆う闇の強さ、ダースベイダーのような力強さは、闇をものにした時訪れることになるでしょう。